ダイエットするときの エクササイズ部位として、定番中の定番とも言える「腹筋」。テレビやネット通販では、おなかを引き締めるための筋トレグッズが 次々と登場し、さながらアイデアグッズを見るような楽しさがありますよね?
正しい方法で継続して取り組めば、どんなグッズでも目的を達成することができると思いますが、そのグッズが自分の生活環境下で正しく継続できるものでなくては、「部屋のオブジェ」や「タンスの肥やし」になりかねません。
ダイエットを始めるときにはモチベーションの高さも手伝って、勢いでエクササイズグッズを買ってしまいがちなもの。続かないで失敗するリスクを回避するためにも、ちょっと立ち止まって冷静にグッズ選びをしたいですね。
そこで今回は腹筋トレーニンググッズのタイプ別特徴を考察しながら、人気の商品を探ってみました。
ベンチタイプ
ベンチタイプは最もオーソドックスなアイテムですが、形状がシンプルなものほど、基礎的な筋肉や正しいフォームによるエクササイズが要求されます。
比較的場所をとるので、家庭では敬遠されがちですが、腹筋以外の部位がトレーニングできるものや、折りたたみ収納が可能なものもあります。
- 部屋のサイズに合っているか?
継続することが大切なので、出しっぱなしでもよいと思いますが、折り畳み収納できるものを選ぶらなら、出し入れが容易なものを - 材質や強度は十分か?
特に耐荷重が使用の範囲内か、可動部分があるものは静音性や、可動によるゴミ(鉄粉や油など)が出ないかをチェック - 組み立てが容易か?
組み立てタイプの場合は、商品レビュー欄で、「説明書がわかりにくい」「ねじ穴があわない」などの報告がないかを確認
東急スポーツOASISプロデュースの筋トレ・腹筋マシン。腹筋だけでなく、ゴムチューブを組み合わせて腕や太ももなど複数のエクササイズが可能。
脚や腕のトレーニング時の負荷調整に、ダンベル用のプレートを利用するタイプ。チューブでの負荷が物足りない方や、ダンベルによる幅広いトレーニングを行いたい方におすすめ。
※組み立てが大変なので要注意
フラットベンチに変形して手持ちのダンベルをフル活用!シンプルな形状だから、バックエクステンション(背筋)やレッグレイズ(脚上げによる下腹部強化)など自重を活かしたトレーニングもしやすい。
ローラータイプ
ローラータイプは、腹筋だけでなく、腕や背中も同時に鍛えることができるのが魅力ですが、ローラー往復時に上半身の緊張状態を保ち続けなければならないので、初心者には少しハードかもしれません。この点を補うために、ローラーの幅を広くしたり、補助機構によって負荷を和らげるなどの工夫がされているものもあります。
全般的に安価でお財布にやさしく、収納はもちろん、旅行先への持ち運びも容易な点も
幅の広いローラーで抜群の安定感。横方向にすぼまった形状により、左右にスムーズに方向を変えることができるため、単純な直進運動よりも多くの筋肉を効果的に刺激してくれます。人間工学に基づいてデザインされたグリップも握りやすい。膝あて付きなのも嬉しい。
2つのローラーとチューブを組み合わせて、腹筋だけでなく多彩なエクササイズが可能。フローリングでも膝が痛くならないパット付き
リクライニングタイプ
後ろに倒れこんでバネの力を借りて起き上がるタイプで、筋力に自信がない方でも簡単に始めることができる手軽さが画期的です。倒れこんだ時に腹筋が充分に伸びるので、可動域の広い理想的なトレーニングを行うことができます。TVCMでお馴染みのワンダーコアが有名です。
- 手軽に始めるなら、コンパクトで有酸素系を含めた8種類の運動ができるワンダーコアスマート
- 上半身の筋肉をまんべんなく鍛えたいなら、チューブを組み合わせて16種類の運動ができるワンダーコア2
EMSタイプ
EMS(Electrical Muscle Stimulation = 電気的筋肉刺激)とは、人間の筋肉が脳から送られる生物的な電気信号によって動くことを利用して、低~中周波の電気信号によって自動的に筋肉を収縮させること、またはその装置をいいます。本体から発生する電気を、鍛えたい部位に貼り付けたジェルやシリコン製のパッドを通して筋肉に伝えることでエクササイズを行います。自分で体を動かす必要がないので、最強の「ながら運動」アイテムとして人気。
- 本体と通電パッドが分離しているものと、一体型のものがある
- 分離型は、鍛えたい部位を選ばず、微妙な位置調整が可能
- 一体型は、コードがないので取り回しが容易。バッテリー内蔵ならエクササイズしながら移動もできる
- ジェル製のパッドのものは、粘着力が低下してくるので交換する必要があるのに対し、シリコン製のパッドのものは交換不要なものが多い
- 有酸素系運動にはならないので、脂肪燃焼効果は見込めない
腹筋専用の「Abs Fit」と、脇腹・腕・脚用「Body Fit」のセット。20hzというトレーニングに最適な周波数帯を使用しながらも、これまで難しいとされてきたEMS特有のピリピリ感がなく使いやすい。トップアスリートが開発に携わり、性能・デザインともに満足できる
最大6000hzの中周波を使ったエクササイズが可能。低周波タイプに比べて皮下脂肪が厚めでも届きやすく、ピリピリ感がない。シリコン製のパッドをウレタン製のベルトで巻いて固定する点やコードの取り回しが必要な点は改良の余地がありそうだが、ACアダプタや交換不要なシリコンパッドはランニングコスト面で高評価
医療用EMSから生まれたEMS。4500hzの中周波が干渉波となって、筋肉に深く・強く作用する。本体分離型+ジェルパッドで好みの場所を鍛えやすい。値段は高いが楽天市場内のレビューは高評価